先日今度5年生になるSちゃんのレッスンがありました。
ふと気が付くと毎回レッスンのたびにつけてきたレッスンノートがもうすぐ終わりそうになっています。
「わあ、もうすぐ新しいのにしなくちゃ・・・」といいながら使い始めの日付を見ると
2009年・・・
最初のところにラーニング・トゥ・プレイの1巻やバイエルの文字が並んでいます。
「小学1年生からレッスンを始めていつの間にか4年の月日が過ぎたんだね。すご~い!」と私が言うとSちゃんは嬉しそうににこにこしています。
雨の日も風の日も、暑い夏の日も雪の降る寒い冬もほとんど休むことなく毎週レッスンに通い続けて、いつも真面目にコツコツと練習を積み重ねてきました。
毎週のレッスン時間は1時間ですが、家での練習は決して一日に何時間もやるわけではありません。
小さい人のレッスンで私がよくノートやあるいは楽譜に書き込むことは
いつも自分の音をよ~~~く聞きながら
そしてよ~~~く数えながら
とてもゆっくり注意深く右だけ3回
左だけ3回
両手で3回 などといった文字
時には それを昼間と夜と2回ずつ・・・・ね。
それから小さい子供たちによく言うことは
「特に難しい場所はね、一生懸命やっても、すぐに弾けるようになら
ないことがあるの。でも、そんなときはイライラしないでね。
この3回3回3回の練習をゆっくり注意深くやると、不思議なことに、
夜みんなが寝ている間に効き目が表れて来るの。
そして何日か経つと
「あらあら不思議!! きのうまでうまくいかなかったところが今日は
弾けるぞ!」
ってことになるんだよ。
それを楽しみに毎日頑張ってね。」
Sちゃんは4年間その注意を本当によく守って練習してきました。
その1日ほんの30分の練習が4年間積み重なった時
単純に計算しても30×365×4=43800分
(最近は30分ではとてもやりきれない宿題を出していますから合計時間はもっともっとたくさんになることと思います。)
もちろんレッスンではそればかりでなく、曲について話し合ったり、簡単な楽典やソルフェージュをしたり、
そんな中でピアノが楽しい・・・音楽が大好き・・・という気持ちがSちゃんの中にいま大きく膨らんできているのを感じてとても嬉しく思っている私です。
もうすぐ5年生・・・
これからいよいよ大人の曲が弾けるようになるための練習が待っているけれど、きっと練習の回数を書かなくても自分でいい練習方法を考えて実行できるだけの力が備わってきていると感じています。それに伴って練習時間も知らない間にどんどん増えていくことでしょう。
2冊目のレッスンノートにはどんな宿題の曲たちが並んでいくのでしょう。
とても楽しみです。
種井
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